2013-01-01から1年間の記事一覧
私の観光は最後に財布をスラレ終わった。 全くむなしい終わり方だが、 それが私の人生を反映しているのだろう。 あとは列車で一日かけて成都に戻り、 帰りの飛行機に乗るだけだ。長旅ですっかり汚れてしまった青いリュックには この旅で出会った美女との思い…
とうとう旅の終わりが見えてきた。 三週間に渡ってチベットとウイグル自治区を 旅してきたわけだが、観光らしい観光は いよいよ明日で最後である。そんな明日は、蘭州からウルムチまでの列車内で寝台が 隣になった内モンゴルの女子大生ツァイツァイが ウルム…
我らぼったくり旅行団は 本日のメインイベント、天池に向かっていた。 ゴルフには行ったことがないが、ゴルフ場で 走ってそうな車に乗せられ、天池に向かう。 この頃になると我らぼったくり旅行団は ある種の連帯感を深めていた。 なんてたって私達は急な乗…
「中国にあるスイス。」中国人はウルムチにある大自然をそう形容し自慢するという。 私はガイドブックに載っていたその言葉に惹かれ、 忙しい美女探しの合間をぬって、旅行社を訪れた。 旅行社と言っても、バス停にビーチパラソルを広げ、 簡単なベンチと机…
ウルムチに着いたのは朝の10時だった。 列車で仲良くなった子供達や、公務員志望の女子大生 ツァイツァイには、ここで別れを告げ、私は一人ウルムチの街に出た。 巨大な駅のホームには、家族を待つ人達や 観光客を待ち構える商売人の群れで、駅はどこも混…
ウイグル自治区、ウルムチに行くことを決めた私は 同仁からバスに乗り西寧までやってきた。 ここはダライラマ14世の出身地ともかなり近く ダライラマの生家もあり旅行社に手配すると見学することが できるらしいが、今の私にはそんなものこれっぽっちも興…
夏河に来て一夜が明けた。 私と一緒に夏河にやって来た日本人の女の子は、 今朝4時に起きて、バスでさらに田舎の村に行くと いっていたので、私は再び一人になった。この村に来た理由はただ一つ。 チベット仏教ゲルク派の六大寺院のひとつである 拉卜楞寺(…
郎木寺は何もない。 村の南北に仲が悪く、村を分断するように建つ 大きな寺が二つある以外、これといった観光地もない。しかし気のいいゲストハウスのスタッフと 毎日かわるがわるやって来る旅人達と 一緒にいると、これが思いのほか居心地がよく 私はついつ…