こんなところに日本人をご覧の皆様へ

次のこんなところに日本人で、チベット族エリアの 美人谷が取り上げられるらしいですね!アンテナびんびんはってますよそれはさておき、現在別のブログを書き始めました。(宣伝です!)http://tpn7.blog.jp/見てね! タワポン渡辺

23-最終回

私の観光は最後に財布をスラレ終わった。 全くむなしい終わり方だが、 それが私の人生を反映しているのだろう。 あとは列車で一日かけて成都に戻り、 帰りの飛行機に乗るだけだ。長旅ですっかり汚れてしまった青いリュックには この旅で出会った美女との思い…

22-旅の終わりに

とうとう旅の終わりが見えてきた。 三週間に渡ってチベットとウイグル自治区を 旅してきたわけだが、観光らしい観光は いよいよ明日で最後である。そんな明日は、蘭州からウルムチまでの列車内で寝台が 隣になった内モンゴルの女子大生ツァイツァイが ウルム…

21-へんてこポーズ集団

我らぼったくり旅行団は 本日のメインイベント、天池に向かっていた。 ゴルフには行ったことがないが、ゴルフ場で 走ってそうな車に乗せられ、天池に向かう。 この頃になると我らぼったくり旅行団は ある種の連帯感を深めていた。 なんてたって私達は急な乗…

20-我らぼったくり旅行団

「中国にあるスイス。」中国人はウルムチにある大自然をそう形容し自慢するという。 私はガイドブックに載っていたその言葉に惹かれ、 忙しい美女探しの合間をぬって、旅行社を訪れた。 旅行社と言っても、バス停にビーチパラソルを広げ、 簡単なベンチと机…

19-楼蘭に見た夢

ウルムチに着いたのは朝の10時だった。 列車で仲良くなった子供達や、公務員志望の女子大生 ツァイツァイには、ここで別れを告げ、私は一人ウルムチの街に出た。 巨大な駅のホームには、家族を待つ人達や 観光客を待ち構える商売人の群れで、駅はどこも混…

18-中国の車窓から

ウイグル自治区、ウルムチに行くことを決めた私は 同仁からバスに乗り西寧までやってきた。 ここはダライラマ14世の出身地ともかなり近く ダライラマの生家もあり旅行社に手配すると見学することが できるらしいが、今の私にはそんなものこれっぽっちも興…

17-我、寺に飽きる

夏河に来て一夜が明けた。 私と一緒に夏河にやって来た日本人の女の子は、 今朝4時に起きて、バスでさらに田舎の村に行くと いっていたので、私は再び一人になった。この村に来た理由はただ一つ。 チベット仏教ゲルク派の六大寺院のひとつである 拉卜楞寺(…

16-やっぱり鳥葬に行く

郎木寺は何もない。 村の南北に仲が悪く、村を分断するように建つ 大きな寺が二つある以外、これといった観光地もない。しかし気のいいゲストハウスのスタッフと 毎日かわるがわるやって来る旅人達と 一緒にいると、これが思いのほか居心地がよく 私はついつ…

15-ヒトミちゃんと巻き寿司

突然やってきたその女は私が他の旅人と話している そのテーブルにやってきて、焼きソバをほおばりながら 早口の中国語で勝手に話し始めた。あなたの事少し聞いたんだけど、あなた本当に日本人なの? 嘘でしょ?だって服装だって見るからに中国人じゃない! …

14-最後の恋

郎木寺での宿である旅朋青年旅館はおもしろい場所だ。 ゲストルームは全て二階になっており、 一階は共有スペース兼レストランとなっている。 そこには通りに面したバルコニーがあり、 椅子に腰掛け郎木寺の通りを眺めながらお茶を飲める。 私はここから郎木…

13-錦馬超に憧れて

あたり一面、何もない大草原。 遠い遥か彼方のテントからは何かを焼く煙がただ一本見える。 黄河の源流の水を含んだ湿地は夕日をあびてキラキラと光り、 私はヤクと羊が無造作に群がるその中を 気心の知れた馬に乗り風のように駆け回る・・。そうだ、すっか…

12-ATMをたずねて6時間

郎木寺では日本の当たり前が当たり前ではない。 まず水は蛇口をひねって運が良ければでる。 洗濯は川でしている人もまだいる。 電気も水同様に運で、通ってないことも多い。 電気が通るのは完全な気まぐれで、 急に電気が通るとゲストハウスの従業員は 「电…

11-鳥葬をたずねて三千里

突然だが、「鳥葬」という言葉をご存知だろうか。人は生まれ、生き、やがて死ぬ。 チベットにおいて死んだ人間の魂の抜けた体は、 何ら特別なモノではなく、ただの肉の塊と見なされる。 それならば、その肉を有効に活用しようではないかと その故人の肉を、…

10-何もない町

美女探しは終わった。 しかし私のチベット旅はまだまだ終わらない。 いや、むしろ、これからが新しい旅の始まりである! 私はチベットを北上した。私は次の目的地である馬而康(マラカ)に向かった。 この町は、とりわけ行きたい町でもなかったが、 美しい草…

9-美女探し大作戦 その2

美女を探しに来て、美女を一人も見つけずに帰れるわけがない! 美人谷へ行く起点となる丹巴の町に戻った私は、 美女捕獲前線基地に戻り一人作戦会議を開いた。そういえば美人谷にいたおばば達は、 美人谷の美人はみな町に行ったと言った。 もちろん成都や九…

8-美女探し大作戦 その1

夢にまで見た美人谷に行く前日は眠れなかった。 川に面した部屋からはゴーゴーと水が 洪水のように流れる音が聞こえ、 私はその度に雨かと思い外を確認してみるのだが、 それが川の流れの音だと分かると二秒後にはベッドに戻り、 眠くもない目を無理やり閉じ…

7-夢の美人谷へ

3000メートル級の山々の上で迎えた朝は寒かった。 私は黒いダウンコートを着て、頂上が白く雪化粧をした 山々を背に歩き出した。 私の次なる目的地は、美人谷への出発点となる丹巴である。 私は夢にまで見た村を前に、落ち着かなかった。 私の今回の旅のメイ…

6-四姑娘山の誘い その2

私と多くのチベット人を乗せたバスは 山沿いの道をくねくねと曲がりながら チベットの大自然の中をずんずんと切り進んで行った。 途中、検問が一つあり警官がバスに乗って来た時は 内心ドキリとしたが特に問題はなく、 バスはようやく「達維」という村まで来…

5-四姑娘山の誘い その1

チベット行きのバスチケットを手にした私は、 考える人のようなポーズをしながら、 「地球の歩き方 成都編」を見ては、頭を抱えていた。というのも、そのガイドブックの中に 『四姑娘山(しこじょうさん)』という山を紹介するページがあり、 そこに載ってい…

4-チケット to チベット

私の今回の旅の目的は、チベットの山奥にある 「美人谷」で美人を探す事である。私は事あるごとに「チベット」と言っているが チベットには大別し、二種類ある事を、 ここらで説明する必要があるだろう。まずは、ラサに代表される『チベット自治区』である。…

3-もしも関羽に会えたなら

私は三国志が好きだ。だから中国と言うまっとうな人間なら、 即、嫌悪感を抱きそうな国にも大いに関心がある。 いや、関心があるばかりではない。私は2009年に中国を2ヶ月旅したが、 それでも物足りずこうして再び中国の大地を踏んでいる。 決して認めたくな…

2-さっそく美女現る

こんなに気分が乗らない旅は初めてだ!神に任命されたとは言え、私は今回の旅に全く乗り気ではなかった。 空港に向かうバスの中で私は終始もんもんとしていた。だいたいチベットの山奥で絶世の美女を見つけたところで、 私には彼女がおり、今後その美女との…

1-美女の谷に魅せられて

いつだっただろうか、私が最初に『美人谷』の存在を知ったのは。私はネットか何かで中国、かつてのチベットに 美女が多く住む『美人谷』があるという事を知った。中国の歴史書にも、元の侵攻によって 滅ぼされた西夏王朝の王妃や多くの美女が 着の身着のまま…